本の紹介

【書籍】福岡八女福島 まちづくりの記録 / うなぎの寝床出版

ものづくりのアンテナショップ「うなぎの寝床」代表・白水高広さんが、第一線で活動している人の協力で、この20年の「まちづくり」と呼ばれる活動のノウハウをまとめました。

福岡八女福島地区において、八女のまちづくりは、約25年前(1991年・平成3年)の大型台風の際に、町家が崩れたりしたのをきっかけに、若手の市民有志の活動からはじまりました。建築家である中島孝行さん、行政マン(定年退職)の北島力さんが中心になって、今回の本の表紙にさせていただいた朝日屋酒店の高橋康太郎さんなどと共に、いろんな人が関わりながら活動を続けてきました。まちのまつりなどを復活させたり、町家を保存するためのシステムと仕組みを構築したり、そしてハード面(修理改修)を行ったり、空き家への住人の斡旋、サポートと、順番に一つ一つ構築をしてきています。

うなぎの寝床が今借りている建物は、丸林本家という元提灯屋さんの建物です。もうボロボロになっていた町家を、まちの人達の手で再生活用されました。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている為、市の補助金(3棟で約2,900万円)と、まちの人達が貸付した約4,600万円のお金(合わせて約7,500万円)で建物を修理されました。まちの人達の貸付金はうなぎの寝床など3棟に入居する人が、払う家賃で貸付けた人達にそのお金を25年で返済していくという仕組みです。白水さんはこの仕組みはすごいと感心されました。(住人自ら身銭をきり、まちを守っていく。ここまで意思のある方達がいるのはびっくりされたそうです。)

白水さんは、建築家の中島さん、元行政マンの北島さんに原稿の執筆を依頼して、それに写真を加えつつ全体をデザイン編集したという形でこの本をまとめられました。今までまちを視察にこられた方や、まちづくりの仕組みに興味があるという方に対してのまとまった資料等がなく困っていて、ドキュメンタリー映画「まちや紳士録」のデザインを手伝うのを機に、今回本としてまとめられました。内容としては読み物ではありませんが、自分のまちをどうにかしたい。という方には参考になるハンドブック的な存在になればと思い、つくられました。

建物をどうつないで行くか。
どのまちにもある、金銭的な問題。

白水さんは語る。

自身は、大学は建築学科を出ていて、まちづくりを研究していました(名ばかりで適当にやっていた...)。「まちづくり」というと、響きは良いかもしれませんが、どこでもひっかかる問題は「お金」です。老朽化する建物などを、どう維持していくのか、次住む方へどういう風な仕組みをつくっていくかというのは、今後日本全体の課題だと思います。
不動産業、建築業の方々が古い建物を利用してリノベーションをかけ、再び売りに出すという活動も一つの解決策だと思います。これは仕事としてできるのでやっぱり有効で、そういう業者さんがしっかり地域にいれば、それはありかなと。それが行き届かない地域や地区では、この八女方式と呼んでよいのかわかりませんが、町の人達やNPOでまもっていくというやり方も一つだと思います。そのヒントになればと思います。

大きくは5章に分けて構成していますので、下記の目次をご覧下さい。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – 目次 – – – – – – – – – – – – – – – – – –

1章 八女福島の紹介とまちづくりの歴史・団体

5 八女福島の変遷
7 まちづくりの年表
8 まちづくり団体
11 まちの推進体制

2章 空き家再生・活用の下準備/推進体制・補助事業(ソフト面)

15 空き家再生・活用の推進体制
16 空き家再生・活用のフロー
17 二つの補助事業と課題

第3章 町家所有者・まちづくり団体・行政、各々の関係性と町家改修実例(ハード面)

23 概要
27 事例1【M家】/ 改修資金のやりくり
31事例2【K家】改修資金のやりくり
34 町家の修理

4章 八女福島の町家建築の特徴

37 概要
38 間取型
39 外観類型
40 商人型と職人型
41 軒切り
42 外部開口部
43 妻壁の意匠
44 外回り装置
45 空間利用
46 特殊なもの

5章 巨大廃虚 旧八女郡役所の課題と展望

49 郡役所の歴史
50 今後の展望と希望

6章 町の人々を少しだけ紹介

53 茶屋 許斐本家
54 町屋カフェ しおや
55 蕎麦屋 史蔵
56 カフェ ao cafe
57 魚屋 西江鮮魚店
58 八百屋 山田青果
59 和菓子 菊屋
60 切り絵 くろくも舎
61 提灯絵付師 万亀流八女提灯絵付処
62 仏壇屋 近松辰雄商店
63 飴屋 丸森製菓
64 蒲鉾屋 中山蒲鉾店
– – – – – – – – – – – – – – – – – – 目次 – – – – – – – – – – – – – – – – – –

全68ページ、価格 1,000円+税

興味ある方は手にとってもらえると。

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建築家、中島孝行さんの解説で、八女福島の町家の特徴を。


うなぎの寝床が入っている建物3棟の資金的な仕組み。


まちの人達の紹介もほんの少しだけ。


今、緊急の課題は、旧八女郡役所であった大型の歴史的建築物の再生活用。

 

町家に暮らす。町家を活かす。

まちづくりネット八女

 

お問い合わせ

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ものづくりのアンテナショップ/うなぎの寝床

店休日:火、水(祝日営業) ※出張などの臨時休業あり。
営業時間:11:30〜18:00。
カード:使用可
住所:〒834-0031福岡県八女市本町267
*カーナビ検索の場合はこちらの住所「福岡県八女市本町西古松町264」を入力してください。
電話 0943-22-3699 / FAX 0943-24-8063
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